透湿防水シートの効果

1月 16th, 2011

壁の中には断熱材が入っています。

外から順にサイディング(外壁材)の下に透湿防水シートが貼られていてその次に断熱材次にボード、一番内側が内壁(クロスや漆喰の壁)ということになります。

その中で外から2番目に張られている透湿防水シートの話をします。

このシートは壁の中の湿度を逃がし(透湿)、なおかつ、水は通さない(防水)というとても頭の良い紙のようなものです。

水の入ったコップにこのシートを貼って、逆さにしても水はこぼれません。実験器を使ってそのコップの外側から空気を入れると、空気の泡がたちます。

わかりやすく言うと、水は通さずに空気を通す、つまり湿度を逃がすということになるのです。

なぜそんなことをするのかというと壁の中を乾燥させるためです。

新築の住宅を建てるときにはその施工の様子を見ることができますが、比較的早い段階で透湿防水シートを貼ってしまうので、棟上げのあと、早めに見に行ってみることがおすすめです。見逃すことのないように見に行ってみてください。

この透湿防水シートは施工により、効果に差が出てしまいます。

施工がきちんとされていないと十分な効果を得ることはできないので、施工する会社にも期待したいところです。

このような下地の部分をきちんとするとで丈夫で長持ちする家を建てることができるでしょう。

完成すると見えなくなってしまう部分が一番大切だったりします。自分の家は自分で守る。

その一歩として建築中の現場を見に行きましょう。自分の家なのですから見て当然ですし、職人さんと仲良くなればもっともっといい家造りになることは間違いありません。