ユニバーサルデザイン―キッチン

9月 6th, 2012

 高齢者や障害者が普通の生活ができるように生活に取り入れられた考え方がバリアフリーです。住まいを建てる時にもこの考え方が浸透してきました。この考え方がさらに進んだのが、ユニバーサルデザインです。高齢者や障害者や健常者と区別するものでなく、全ての人が使いやすいようにデザインすることです。住まいもバリアフリーからユニバーサルデザインに注目されるようになりました。

 例えば、IHクッキングヒーターですが、ヒーター部分からカウンターまで完全にフラットなので、掃除することも簡単です。それに、操作部も天板に設置されているので、腰をかがめて操作することもないので、高齢者や障害者でなくとも、楽です。また、水栓も

軽くタッチすることで、水やお湯を出すことができます。キッチンカウンターには、サポートバーがついています。これによりかかって作業をすると、足への負担が軽減します。シンクは、隙間がなく、汚れが付きにくく、落とし易いですし、カウンターも特殊樹脂コーティングをしているので、汚れがこびりつきにくく、落とし易いです。このように、キッチン一つをとっても、誰もが使いやすいデザインがどんどん採用されています。

 交通事故よりも多いといわれる家庭内事故を防ぐためには、年齢や障害の有無や程度に関係なく、誰もが安全に快適に暮らす環境が大切です。住まいを新築する時、ユニバーサルデザインの住まいを考えていくことで、高齢になっても、障害をもっても、一人暮らしになっても住み続けていくことができる素敵な終の棲家になっていくことでしょう。住まいを若い時に建てることもあります。若くても、人に優しい住まいになります。

オール電化は本当に必要か

3月 29th, 2011

東北地方で大地震がありました。

多くの人が家を失い、家族も失いました。

生活の基盤をすべて奪われて途方にくれている人たち、一日も早く少しでも平穏な生活を送れますよう祈っています。

地震の影響で福島県の原子力発電所がダメージを受け、電気が届かずに計画停電を行っている地域もあります。

地震の直後、東北・関東、かなり広い地域で停電が起こりました。

地震の揺れは感じたものの、被害が出るほどではなかった地域でも、停電が起こり、電気がつかないという事態が起こりました。

そのとき、家の中ではどんなことが起こっていたのでしょうか。

家の中の電気がつかない。エアコンなどの暖房機が使えない。オール電化の家ではコンロも使えないので煮炊きもできない。給湯器も稼動しないのでお風呂にも入れない。キッチンも水しか出ない。

テレビに出ていたお年よりは「お湯も沸かずにお茶も飲めなかった」と言っていました。

昨年、東京都品川区の不動産中古物件を購入した友人もIHキッチンなどをオール電化リフォームして入れたそうですが、

同様に停電時は何もできない状況だったと言います。

カセットコンロのようなガス式のコンロを非常用持ち出し袋に入れておかないといけないなと思った私です。

しかし、その小さなカセットコンロでさえ、ゆれの続いている間は危険なので使わないほうがいいといいます。

見た目はまったく問題なくても、家の中に入ったらとりあえず何もできない。座るか、寝るか。究極の選択しかなさそうです。

オール電化はすべてを電気でまかなうので停電をすると一気に生活ができなくなります。

停電は30年前に比べると本当に少なくなりました。

でもこんな緊急事態には考えさせられるところも出てきます。

オール電化は本当に必要か。ちょっと考えています。

それ以外にも材料も不足していて大分でリフォームをしていた友人の住宅も工事を止めているみたいです。