オール電化は本当に必要か

3月 29th, 2011

東北地方で大地震がありました。

多くの人が家を失い、家族も失いました。

生活の基盤をすべて奪われて途方にくれている人たち、一日も早く少しでも平穏な生活を送れますよう祈っています。

地震の影響で福島県の原子力発電所がダメージを受け、電気が届かずに計画停電を行っている地域もあります。

地震の直後、東北・関東、かなり広い地域で停電が起こりました。

地震の揺れは感じたものの、被害が出るほどではなかった地域でも、停電が起こり、電気がつかないという事態が起こりました。

そのとき、家の中ではどんなことが起こっていたのでしょうか。

家の中の電気がつかない。エアコンなどの暖房機が使えない。オール電化の家ではコンロも使えないので煮炊きもできない。給湯器も稼動しないのでお風呂にも入れない。キッチンも水しか出ない。

テレビに出ていたお年よりは「お湯も沸かずにお茶も飲めなかった」と言っていました。

昨年、東京都品川区の不動産中古物件を購入した友人もIHキッチンなどをオール電化リフォームして入れたそうですが、

同様に停電時は何もできない状況だったと言います。

カセットコンロのようなガス式のコンロを非常用持ち出し袋に入れておかないといけないなと思った私です。

しかし、その小さなカセットコンロでさえ、ゆれの続いている間は危険なので使わないほうがいいといいます。

見た目はまったく問題なくても、家の中に入ったらとりあえず何もできない。座るか、寝るか。究極の選択しかなさそうです。

オール電化はすべてを電気でまかなうので停電をすると一気に生活ができなくなります。

停電は30年前に比べると本当に少なくなりました。

でもこんな緊急事態には考えさせられるところも出てきます。

オール電化は本当に必要か。ちょっと考えています。

それ以外にも材料も不足していて大分でリフォームをしていた友人の住宅も工事を止めているみたいです。

大地震と地震保険

3月 15th, 2011

大地震が発生しました。

未だに余震が続いていて、被災地の人たちは不安な毎日を過ごしていることでしょう。

地震が原因の火災には火災保険が適用されません。知っていましたか?

火災保険なのに火災で保険金が出ないとはどういう意味?と思われるかもしれませんが、実は、地震保険の対象となります。

地震が原因で火災になるからです。もちろん、地震が原因で建物が倒壊した場合にも地震保険が適用されます。

気をつけなければいけないことはこの地震保険は火災保険に付随するもので地震保険のみでの加入はできません。

保険金額も火災保険の50%までしか下りません。

それも、損傷の程度にあわせてとなりますので50%を上限としての補償になります。

実際に今回の地震で倒壊した家が地震保険に加入していたとして、全壊の診断が出ても火災保険金額が2000万円なら、地震保険では1000万円しか受け取ることができないということになります。

だから地震保険には入らなかった、という人がいますが、そんな人たちが今回の大地震を受けて、次々に地震保険に加入しているといいます。

全額を受け取ることができなくても、少しでも何かの足しになればという気持ちからでしょう。

もう一点、注意が必要なのは火災保険の本体と地震保険とでは加入の最長期間が違います。

火災保険は最長36年間加入できますが、地震保険では最長は5年間。後は更新をすることになります。

この更新をうっかり忘れると大地震に遭遇したときに実は加入していなかったということになることもあります。

気をつけて、加入しましょう。