ユニバーサルデザイン―トイレ 

10月 7th, 2012

 高齢者や障害者が普通の生活ができるように生活に取り入れられた考え方がバリアフリーですが、トイレに入るのに段差をなくしたり、手摺をつけたり、引き戸にしたりして、トイレをしやすいように工夫します。

我が家の場合、大便器と小便器を設置しましたが、もし、誰かが車椅子が必要になったときは、大便器と小便器の間に設けている壁を簡単に取り除くことができます。トイレの広さが二倍になり、車椅子で使用するのに、十分な広さが確保されます。

この住まいを建てた時、父は58才で、母は53才でした。まだまだ働き盛りでしたから、高齢になるとか、介護が必要になるとか、そんなことは現実感ありませんでした。あれから25年です。まだ、介護は必要ありませんが、自分でトイレに行く時、バリアフリーのトイレはすごく便利です。

介護というのが現実感なかった25年前、正直、将来のことを考えて可変性のある仕切り壁を設置してくれた工務店さんの話をあまり真剣に聞いていませんでした。当時、流行り始めていたバリアフリーのトイレを作ったぐらいにしか思っていませんでした。それが必要で、便利だと自覚するほどではありませんでした。その良さが分かってきたのは、住み始めてからでした。足をねんざした時や妊娠した時でした。ちょっとした段差がこんなに大変だとは思いませんでした。高齢だから、バリアフリーが必要なのではありませんでした。

先日、母親が腰を痛めたので、トイレに付き添った時、工務店さんの先見の明を実感しました。介助するのに壁が邪魔で、肘などを打ってしまいましたから、やはり、本格的に介護が必要になったら、壁を取り外そうと思います。それに、もっと便利になったユニバーサルデザインの便器が売り出されています。また、工務店さんに相談しようと思っています。