窓の重要性

7月 10th, 2020

住宅において窓の存在はなくてはならないものです。庇や軒を深くして日差しを遮ったり、厚い茅葺屋根の断熱効果を利用したり、風通しをよくしたりすることで、夏の暑さを和らげることができます。窓などの開口部の日射遮蔽は重要です。日射遮蔽性や断熱性が悪ければ、夏も冬も開口部を通して大量の熱が出入りしてしまいます。

夏は涼しく、冬は暖かい住まいを目指すのであれば、窓の断熱性に注目しておきましょう。暖房時の熱が流出する割合は、屋根5%、床7%、換気・外壁15%、窓58%です。冷房時に熱が入る割合は、床3%、換気6%、外壁7%、屋根11%、窓73%です。この数字を見ても窓の断熱性が求められるのが一目瞭然です。そこで最近では、遮熱高断熱Low-E複層ガラスが多くの住宅で用いられるようになってきました。これは、2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入し、室外側ガラスの中空層面側に遮熱高断熱特殊金属膜をコーティングしたものです。

この特殊金属膜は太陽光線のなかで、可視光線を最大限に透過させ、赤外線・紫外線を大幅にカットするのです。

夏のギラギラ照り付ける日差しや窓辺の不快な熱気をしっかりとカットしてくれます。普通の一枚の板ガラスに比べて約5倍もの日射熱をカットするパワーがあります。夏は太陽の熱を大きく反射するので冷房効果を高め、冬は高断熱性能を発揮し室内の暖かさを室外に逃がしにくくするので暖房効果の向上にも役立つのです。

結露抑制も期待できます。結露を抑制することで、アトピーの一因と言われるカビやダニの発生を抑えるので、健康な住空間を作り出す要素となります。

窓の断熱性に注目して快適な住まいが広がるようにしておきたいものです。