自然素材に囲まれた家

1月 21st, 2021

 私が住んでいる地域は杉の生産地で有名です。そのこともあり我が家の新居の床材、柱、階段、階段の手すりにいたるまで、ふんだんに地元の杉を使用しました。地元の木材をふんだんに取り入れたことで木材利用ポイントの補助金も得られ、お得に家造りを進めることができました。

中でも肌が触れることの多い床は、浮造りにしました。浮造りとは木材の加工方法の一種で、柔らかい部分を磨きながらそぎ落として木目を浮き上がらせるものです。見た目にも美しく、肌触りの良さも高められます。年輪を凹凸で立体的にして足裏を刺激することでマッサージ効果が得られますし、足つぼを刺激するため血行促進につながり冷え性の人も安心して過ごすことができるのです。

また、子ども達の偏平足防止や滑り止めにもなってくれます。心と体を癒してくれる床が広がっているのです。合板フローリングは、夏はペタッと張り付いたような感触ですし、冬は冷たく裸足で歩くことができません。しかし、無垢材のフローリングは、夏でもサラサラした肌触りですし、冬はほのかにあたたかさを感じられるため一年を通して裸足で過ごしたくなる住まいとなっています。

壁には和紙塗壁を使用しました。日本人には馴染み深い「和紙」でできた壁は、あたたかさやぬくもりを感じられます。それでいてしっかりと強度もあります。何よりも化学接着剤や化学塗料を全く使用していないので、とても体に優しい安全な壁材と言えます。

また、調湿機能に優れており、夏は湿気を吸収し、冬は湿気を放出して一年を通して室内の湿度を調整してくれるのです。自然素材を使用して、安心して暮らせ、快適な居住空間が広がるようにしておくのもいいのではないでしょうか。