和室

9月 3rd, 2021

 住宅の洋風化が進む中、和室が一室も設けられていない住まいも珍しいことではなくなってきました。
以前は、玄関近くに独立型の和室が設けられていました。客間として利用したり、親戚などが泊まりに来た時の宿泊部屋として活躍していたのです。リビングからのテレビの音や喋り声を気にすることなく、ゆったりとくつろいでもらうことができますし、トイレも気にすることなく利用できます。
しかし、最近ではリビング延長型の和室が設けられることが多いです。リビング延長型にすることで、リビングを広く見せることができますし、リビングの延長として和室を多目的に利用しやすくなります。普段は建具で仕切らずオープンにしておき、普段使いしやすい和室にしておくのです。畳を琉球畳にして和のふんいきを抑えることで、リビングと開け放っても違和感がなく、むしろこの畳がいいアクセントとなってくれるのです。建具で仕切れば和室を個室として利用することもでき、宿泊部屋高齢になった時の夫婦の寝室としてなど利用させることができるのです。我が家のリビングの延長線上に小上がりスタイルの和室を設けました。腰掛にちょうどいい高さの小上がりスタイルの和室は、家事の合間などちょっと腰を下ろしたい時にベンチ代わりとして利用でき便利です。建具で仕切らなくても、高さがあることで空間に立体感が生まれ、空間のメリハリが生まれるのです。異なるテイストの空間が隣接しても互いの空間に違和感を与えません。畳の下のデッドスペースを利用して引き出し収納を設けることもできています。今や和室は暮らしに合った空間でなければならないのです。

階段下トイレ

1月 19th, 2016

階段下というデッドスペースをどのように活用させるかで住宅の印象も住宅への満足度も大きく変わってきます。我が家の階段は廻り階段です。階段下の活用法で一番多いのが収納です。しかし我が家は階段下を収納にするのではなく、トイレを設けました。我が家のように廻り階段の下をトイレとして利用する家庭も少なくはありません。空間をいかに有効的に活用させるかは家造りを行う上では非常に重要です。

階段下にトイレを設けた我が家は、便器を設置している天井部分が通常の天井に比べると低く、また階段下ということで特殊な形状になっています。トイレに一歩足を踏み入れた時の印象は通常のトイレと比べると狭さを感じる人もいるかもしれませんが、用を足すのには全く支障がなく、むしろ空間を上手に利用しているなという印象を持つ人の方が多いです。

廻り階段の上り初めから途中のホール部分までの階段下はトイレの収納スペースとして利用しています。トイレ収納としては十分なひろさの収納スペースです。特売日にトイレットペーパーを買い込んでもそのままスッポリと収納しておくことができます。その他サニタリー用品やトイレで使用するタオルなどトイレ内で必要な物をしっかりと収納しておくことができるので重宝しています。

また階段下というデッドスペースを余すとこなく利用できていることで住宅への満足度も非常に高まっています。最初は階段下にトイレを設けることに抵抗を感じていましたが、実際に生活を始めてみてその思いを払拭してくれました。階段下にトイレを設けるのはおススメです。

二階にトイレ・洗面台は必要か

4月 7th, 2015

我が家は新築住宅を建てる決意をしました。
家を建てると決めてモデルハウスの見学や、完成住宅会に積極的に足を運び様々な住宅を見てきました。また私の周りの友人達も住宅を購入する人が増え、新築住宅へ遊びに行く機会も増えたのでいろいろ参考にさせてもらいました。

その中で私が一番疑問に感じたのが二階にトイレや洗面台を設けている家庭が多いことです。トイレはまだ便利さを考えるならばあった方がいいのかなとも思います。
しかし洗面台はどうして必要なのだろうと疑問です。
友人や建築家の人に聞いてみると、家族の多い家庭や子どもの多い家庭であれば二階にも洗面台を設けて住宅内に二か所トイレや洗面台があると便利というのです。

我が家の子どもはまだ小さいこともあり必要性を全く感じないのですが、子どもが成長してくると朝家を出る時間帯が重なり、洗面台の取り合いが繰り広げられるようになるのです。
女の子の多い家庭ではその傾向も強いのです。
二階にも洗面台があることで身支度をよりスムーズに快適に行えるのです。

また家に宿泊者がよく来るという家庭でも二階にトイレや洗面台があると便利です。
来客者も家に住む我々もトイレに行くタイミングは気を遣うものです。
そういう時もトイレが二つあると気を遣わず安心して用を足せるのです。
我が家もこのことを聞き、二階にトイレや洗面台を設けるか非常に悩んでいます。

我々夫婦の出した結論は二階にトイレがあると便利なのでそのトイレ内に手洗いスペースと鏡を設けてミニ洗面室をトイレ内に作りだし、トイレ兼洗面室として活用するということです。
二階にトイレや洗面台を設置するのも費用がかかります。自分達の暮らしに一番適した形を選びましょう。

ユニバーサルデザイン―トイレ 

10月 7th, 2012

 高齢者や障害者が普通の生活ができるように生活に取り入れられた考え方がバリアフリーですが、トイレに入るのに段差をなくしたり、手摺をつけたり、引き戸にしたりして、トイレをしやすいように工夫します。

我が家の場合、大便器と小便器を設置しましたが、もし、誰かが車椅子が必要になったときは、大便器と小便器の間に設けている壁を簡単に取り除くことができます。トイレの広さが二倍になり、車椅子で使用するのに、十分な広さが確保されます。

この住まいを建てた時、父は58才で、母は53才でした。まだまだ働き盛りでしたから、高齢になるとか、介護が必要になるとか、そんなことは現実感ありませんでした。あれから25年です。まだ、介護は必要ありませんが、自分でトイレに行く時、バリアフリーのトイレはすごく便利です。

介護というのが現実感なかった25年前、正直、将来のことを考えて可変性のある仕切り壁を設置してくれた工務店さんの話をあまり真剣に聞いていませんでした。当時、流行り始めていたバリアフリーのトイレを作ったぐらいにしか思っていませんでした。それが必要で、便利だと自覚するほどではありませんでした。その良さが分かってきたのは、住み始めてからでした。足をねんざした時や妊娠した時でした。ちょっとした段差がこんなに大変だとは思いませんでした。高齢だから、バリアフリーが必要なのではありませんでした。

先日、母親が腰を痛めたので、トイレに付き添った時、工務店さんの先見の明を実感しました。介助するのに壁が邪魔で、肘などを打ってしまいましたから、やはり、本格的に介護が必要になったら、壁を取り外そうと思います。それに、もっと便利になったユニバーサルデザインの便器が売り出されています。また、工務店さんに相談しようと思っています。