プライベートルーム

12月 11th, 2012

 子ども達のプライベートルームは、いわゆる子ども部屋で、勉強をし、遊び、眠るところです。では、大人にとって、プライベートルームと言うのは、どんな部屋でしょうか。自分を取り戻す空間と言えるのかもしれません。それぞれの個性によって、その部屋の様子は変わってきます。

例えば、我が家の場合、主人のプライベート空間はロフトです。二畳程度のフローリングの空間です。工務店さんに作りつけてもらった机とラックがあります。そこに、乗り物の模型が置いてあります。時間を見つけて、少しずつ作ってきたものです。主人は、この狭い空間で、模型を作るとき、子どものような目をしています。私は、キッチンの隣の二畳程度のスペースです。そこにも、やはり、机を作りつけてもらいました。私は、ここに、ノートパソコンをおいて、家事の合間に、全国の仲間たちとメールをします。転勤族だった私が各地で孤独にならなかったのは、パッチワークのお陰でした。ちょうどパッチワークが流行した時期でもありました。引っ越しした先で、パッチワークを通じて、すぐ友達ができ、離れ離れになった今でも、メールで作品を見せ合いしています。

 家族みんなで暮らす家ですから、皆が集い、くつろぐリビングダイニングは大切な空間です。それと同じくらい、一日にわずかな時間であっても、自分自身と向き合う時間が重要です。大人の数だけ、色々なプライベートルームが存在します。自分の好きな本を読む書斎であったり、釣りの道具を手入れする部屋であったりします。独立した部屋が無理な場合は、寝室に間仕切りしたコーナーを作ってもいいし、リビングの一角でもかまいません。住まいに大人たちが夢見る空間を作ってみましょう。