リビングに求められるあかり

10月 19th, 2021

 家族が長時間共に過ごすリビングは、その時々の気分や目的によって適したあかるさで空間を照らし、より空間の居心地の良さや過ごしやすさに繋げたいものです。
そこで、リモコン一つで明るさの度合いや色温度を簡単に操作できる照明を取り入れてみてはいかがでしょうか。気になるのは色温度です。色温度とは、光の色を数値で表したものです。高い色温度はより爽快な雰囲気に、低い色温度ではより落ち着いた雰囲気をつくることができるのです。人が心地よさを感じるのは快晴の青空です。そこで一日の始まりや朝目覚めた時、リフレッシュしたい時には、スッキリとしたあかるさが求められます。そこで色温度が高い白~青っぽい光色で空間を照らすことで、スッキリと、爽やかな気分になります。
家族みんなで過ごす夜の時間はくつろぎのあかるさが求められます。色温度が低い赤みがかった光色で空間を照らすことで、夕暮れ空をイメージしたより落ち着いた雰囲気の空間が広がります。そうすると部屋のくつろぎ感が高められ、家族や友人達とくつろぎ、リラックスするには最適なのです。リビングでは読書や勉強を行うこともあります。この場合は、スッキリとした色温度が高い白~青っぽい光色で空間を照らし、尚且つあかるさの度合いをアップさせます。そうすることで文字がくっきりとして読みやすさが増します。
このようにリビングにはその時々で求められる色温度やあかるさの度合いも異なります。色温度や度合いを調整できる照明を選択して、リビングで過ごす時間がより充実としたものとなるようにしておくのも大事なことなのではないでしょうか。

広々洗面室

9月 3rd, 2020

洗面室の広さは1坪が一般的でした。しかし、最近では1坪以上の広さに余裕のある洗面室が設けられています。

家族みんなの使用頻度が高い空間であること、洗面・脱衣・洗濯と多目的に利用する空間であることから広さに余裕のある洗面室を設け、利用のしやすい空間を希望する人が増えているのです。

また、家事を行う空間としても重要であるため主婦にとっても注目しなければならない場所の一つなのです。まず、広々とした洗面室であれば三面鏡を二連づかいにした広い洗面台を設けることができます。広々とした洗面台は、家族が2、3人並んで同時に歯磨きをしたり、身支度を行ったりすることができるので、ばたばたする朝の時間帯にはかなり助かります。身支度に時間のかかる女の子が多い家庭では広々とした洗面台は活躍します。洗面室は多目的に利用されることから、これらに付随する物も多く、収納スペースが求められます。

物で溢れた洗面室は、生活感で溢れてしまい利用のしにくさに繋がります。そこで壁一面を利用して洗面クローゼットを設けておきます。床から天井まで余すとこなく収納スペースとして利用すれば収納力が高まります。タオル類だけでなく、家族の下着や部屋着、パジャマなどもしっかりと収められ入浴の事前準備もスムーズになります。洗濯用洗剤やハンガーなどの洗濯関連用品、浴室掃除道具、シャンプーなどのストックなどまとめて一か所で整理できる収納スペースがあると助かります。天井には室内物干しを設けておけば、悪天候時や夜洗濯を行った場合でも洗濯物干し場に困らず毎日の家事が円滑に進められるのです。

暮らしやすさに影響する洗面室だけに、間取りや広さ、収納と様々な角度から計画しましょう。

空間のメリハリ

8月 7th, 2020

 最近では間仕切りや建具をできるだけ設けず、空間の繋がりを大事にした空間造りが多く取り入れられています。そのため廊下のない住まいが注目されています。それは、廊下を設けることで細分化されるからです。廊下スペース分、居住スペースを広く確保でき空間を有効活用することができますし、収納スペースの充実に繋げることができます。

このように横の空間の繋がりを大事にすることもいいのですが、併せて注目しなければいけないのが空間のメリハリです。壁や間仕切りが全くなくなってしまうと空間が間延びして、空間のメリハリが損なわれてしまいます。そこで、視線を抜けさせつつも空間のメリハリをしっかりとつけ、居心地の良さを高めましょう。程よい高さの腰壁を設けたり、アーチ状の垂れ壁を取り入れるのです。このような壁があることでそれぞれの空間に独立性が生まれ、空間のメリハリが生まれます。このような壁を設けるほかに、床に高低差をつけて空間を縦に繋げて立体感を出す方法もあります。例えば、最近では一体感のあるLDKに隣接する形で和室が設けられることが多いです。この和室に高さを設けて小上がりにすることで洋風LDKと畳の和室が隣接していても互いの空間に違和感を与えません。建具で仕切らなくて床の高低差があることで空間のメリハリが得られるのです。

また、家族団らんの場であるリビングをダウンフロアにするのもいいでしょう。天井が高くなることで広さや開放感がプラスされますし、ダウンフロアにすることで適度なこもり感が得られ居心地の良さも高まります。

このように空間のメリハリにも注意して横の繋がりと縦の繋がりを意識しましょう。