浴室の安全性
11月 13th, 2021 浴室は、滑って転んだり、浴槽で溺れるなどの事故が多い場所です。それだけに家庭の中でも最も危険な場所の一つなのです。そこでしっかりと安全面を確保して、安心して入浴できるようにしておきましょう。
まずは、滑りにくく、衝撃を吸収してくれる床にします。つるつるとしたタイルの床は滑りやすく、転ぶと大きなケガをすることがあります。最近の浴室の床は表面の凹凸を細かくすることで、濡れていても足が床面をピタッととらえ、滑りにくい形状になっているのです。万が一転んでも衝撃を吸収してくれるクッション性を持たせたものや、膝を直接ついても痛くない柔らかい感触の床になっているのです。次は、浴槽のまたぎやすさです。以前に多かった和式の浴槽は高さがあるだけでなく、床に置くタイプであるため、入浴する時に足を高く上げてまたがなければなりませんでした。小さい子ども、足腰の弱い人はとても入りにくいのです。最近は浅型の形状の浴槽が増え、半埋め込み式が主流となったことで、浴槽のへりのまたぎ部分の高さが低くなり、浴槽への出入りがスムーズに行えるのです。
浴槽のまたぎ部分の高さは低すぎても入りにくく、床から40㎝前後が適切な高さと言われています。この高さは、いったん浴槽に腰かけてから入浴動作に移れる高さであり、足腰の弱い人や小さな子どもでもスムーズで安心に入浴することができるのです。
そして最後に、入浴動作を考え、転びやすい姿勢になる時に、身体を支えられるように手すりを設置しておきます。このようにしっかりと浴室の安全面を確保して、快適なバスタイムを送れるようにしておきましょう。