家計に優しい浴室

6月 9th, 2022

 たくさんの光熱費と水を使用する浴室は、家計の大事な節約ポイントとなります。しっかりと節水して、光熱費を節約することで家計への負担が軽くなるのです。
そこでまず。冷めにくい浴槽で光熱費を大幅に削減します。今までの浴槽は、断熱効果が弱く6時間で5~6度もお湯の温度が冷めていきました。時間をおいて後から入るともうお湯がぬるくなっていたのです。しかし、浴槽全体を断熱材で覆った断熱性の高い浴槽であれば6時間で2~3 度と2倍以上お湯が冷めにくいことになっているのです。
もちろん追い炊きや自動保温の必要性も減るので、光熱費の大幅な削減につながるのです。そして、湯量が少なくて済む浴槽にしておきます。浴槽の大きさも光熱費削減に深い関係があるのです。最近の浴槽は45㎝前後と浅型になっています。また、角部分を丸くしたり、浴槽内に半身浴用のステップが設けられているものなどもあります。従来は300リットル以上だった容量が、このような浴槽であれば約260リットル程度にまで少なくなったタイプもあり、その分水道代や光熱費を削減できるのです。
シャワーにも注目しておきましょう。入浴中は面倒くさくて、ついつうい水やお湯を出しっぱなしにしてしまいがちです。最近のシャワーヘッドには水の出し止め用のスイッチがついているタイプがあり、手元で簡単に水の出し止めができるのです。とても便利ですし、大幅な水道代や光熱費を節約することができるのです。
これらの点に注目し、家計に優しい浴室を手に入れ、より快適でバスタイムを過ごせるようにしておきたいものですね。

人気のオープンキッチン

1月 18th, 2022

 最近では間仕切りなどで閉じられたキッチンではなくリビングと一体化したオープンなキッチンが増えています。
オープンなキッチンにすることで誰でもキッチンに近寄りやすく、また手伝いもしやすいのです。家族はもちろん、友人達を招いたクッキングパーティーにおいても楽しく過ごすことができます。
オープンキッチンといっても形はさまざまです。I型と呼ばれるタイプのキッチンをリビングに向かって配置する対面型タイプや部屋の中央に島のようにキッチンを配置するアイランド型など色々な形があります。今までのような壁付けキッチンでは、リビングに背中を向けて一人黙々と家事を行うため孤立感がありましたし、キッチンで家事をしている間は家族とのコミュニケーションも取りにくかったのです。このように家族と向き合う形になることで、家族と顔を合わせてコミュニケーションを取ることができますし、小さな子どもがいる家庭では、家事と育児の両立がしやすいのです。
このようなリビングと一体化したキッチンの場合、音の静かさがポイントとなります。換気扇の運転音や、洗いものをするときの水音がうるさいと家族同士の会話やテレビの音を邪魔されてしまうという問題があるのです。まずは、水の音の静かなシンクにします。水音がうるさいのはステンレス製の流し台に水がぶつかって振動して音を出すためです。静音シンクであれば、シンクの裏側に音の発生を抑える制振材を貼り付け、さらに防湿材で覆う構造となっているので、騒がしい音を発していたのが、かなり音を静かにすることができるのです。
また、換気扇の振動がレンジフードに伝わりゴーという気になる音を発していました。フードの構造に工夫を加えることで静音化し、さらにプロペラファンから音の静かなシロッコファンの採用で、吸い込む力を弱めることなく静かな換気扇となっているのです。
音の静かなキッチンにして、家族団らんの場をしっかりと守りたいものですね。

浴室の安全性

11月 13th, 2021

 浴室は、滑って転んだり、浴槽で溺れるなどの事故が多い場所です。それだけに家庭の中でも最も危険な場所の一つなのです。そこでしっかりと安全面を確保して、安心して入浴できるようにしておきましょう。
まずは、滑りにくく、衝撃を吸収してくれる床にします。つるつるとしたタイルの床は滑りやすく、転ぶと大きなケガをすることがあります。最近の浴室の床は表面の凹凸を細かくすることで、濡れていても足が床面をピタッととらえ、滑りにくい形状になっているのです。万が一転んでも衝撃を吸収してくれるクッション性を持たせたものや、膝を直接ついても痛くない柔らかい感触の床になっているのです。次は、浴槽のまたぎやすさです。以前に多かった和式の浴槽は高さがあるだけでなく、床に置くタイプであるため、入浴する時に足を高く上げてまたがなければなりませんでした。小さい子ども、足腰の弱い人はとても入りにくいのです。最近は浅型の形状の浴槽が増え、半埋め込み式が主流となったことで、浴槽のへりのまたぎ部分の高さが低くなり、浴槽への出入りがスムーズに行えるのです。
浴槽のまたぎ部分の高さは低すぎても入りにくく、床から40㎝前後が適切な高さと言われています。この高さは、いったん浴槽に腰かけてから入浴動作に移れる高さであり、足腰の弱い人や小さな子どもでもスムーズで安心に入浴することができるのです。
そして最後に、入浴動作を考え、転びやすい姿勢になる時に、身体を支えられるように手すりを設置しておきます。このようにしっかりと浴室の安全面を確保して、快適なバスタイムを送れるようにしておきましょう。

広々洗面室

6月 8th, 2021

 家族の使用頻度が高く、多目的に利用される洗面室は、使い勝手が良く、家族みんなが利用しやすい空間にしておきたいものです。広さは1坪が一般的とされていましたが、最近では1坪以上の広々とした洗面室が設けられることが多いです。

広さに余裕があることで、3面鏡を2連使いにした広い洗面台を設置することができます。これなら家族が2、3人並んで同時に歯磨きを行うことができたりと、身支度がしやすくなります。身支度で追われる朝の時間帯は洗面台が混み合うことも多く、この不満を少しでも解消するためには広々洗面台が活躍するのです。特に身支度に時間のかかる女の子が多い家庭では活躍することでしょう。鏡の扉を開くと家族それぞれの収納スペースを設け、洗面周りをもので溢れさせないようにしておきます。洗面室には洗濯機を設置する家庭が多く、家事を行う上でも重要な空間です。天井に室内物干しを完備して、悪天候時や夜洗濯を行った場合でも衣類の干し場に困らないようにしておきます。洗濯機のある場所に室内物干しもあることで、洗濯物を洗う→干すという作業が同じ場所で行えて家事の効率も高まります。このように、洗面・洗濯・脱衣と多目的に利用される洗面室は、収納しておきたいものも多いです。

そこで壁一面を利用して洗面クローゼットを設けておきます。タオル類だけでなく、家族の下着や衣類、浴室の掃除道具やシャンプーなどのストックなど一か所にまとめて管理することで、利用のしやすさが高まります。下着があることで入浴の事前準備もラクに行えますし、衣類もそろえられていることで手洗いをすると同時にスムーズに部屋着に着替えられたり、身支度のスムーズさに繋がります。

洗面室にも注目した家造りを行い、暮らしやすさに繋げたいものですね。

住宅の基本

9月 26th, 2020

「夏は涼しく、冬は暖かい家」であるということは、家造りを行う上で誰もが実現したい基本事項ではないでしょうか。冷暖房に頼ることなくエコな暮らしを送りたいと希望する人が多いのは事実です。快適な暮らしを得るためには、気温・湿度・風・放射熱という4つの要素を上手にコントロールすることが大切なのです。

人が快適だと感じるのは気温20~25℃、湿度40~60%の間です。これに心地よい風、物が発する熱エネルギーである放射熱という要素が結びついた体感温度が快適さを決めるポイントとなります。体感温度を快適に保つ方法はさまざまですが、例えば風の通り抜けやすい間取りにすることで夏を涼しくすることができます。また家の中に寒さを入れず熱を逃さないための技術である気密性や断熱性にこだわることで冬の暖かさを実現していくことができます。中でも断熱には、構造部分を断熱材でくるむ外張断熱と、壁の中に断熱材を詰める充填断熱があり、施工方法もさまざまです。また、断熱材の種類も多数あるため、何が最も適しているかは施工業者と話し合いながら決めていくことが必要です。そして、熱の出入り口で一番大きな窓の気密・断熱性が重要です。夏も冬も開口部を通して大量の熱が出入りします。冬の暖房時の熱が流出する割合は、屋根5%、床7%、換気・外壁15%、窓58%です。夏の冷房時に熱が入る割合は、床3%、換気6%、外壁7%、屋根11%、窓73%です。窓の日射遮蔽性と断熱性を高めることで外気温に影響されることなく、冷暖房効率を高めることに繋がります。

断熱性の高いサッシを使用して窓を複層ガラスにして窓にも注目しておきましょう。

そして、夏は涼しく、冬は暖かい家を実現させたいものです。

窓の重要性

7月 10th, 2020

住宅において窓の存在はなくてはならないものです。庇や軒を深くして日差しを遮ったり、厚い茅葺屋根の断熱効果を利用したり、風通しをよくしたりすることで、夏の暑さを和らげることができます。窓などの開口部の日射遮蔽は重要です。日射遮蔽性や断熱性が悪ければ、夏も冬も開口部を通して大量の熱が出入りしてしまいます。

夏は涼しく、冬は暖かい住まいを目指すのであれば、窓の断熱性に注目しておきましょう。暖房時の熱が流出する割合は、屋根5%、床7%、換気・外壁15%、窓58%です。冷房時に熱が入る割合は、床3%、換気6%、外壁7%、屋根11%、窓73%です。この数字を見ても窓の断熱性が求められるのが一目瞭然です。そこで最近では、遮熱高断熱Low-E複層ガラスが多くの住宅で用いられるようになってきました。これは、2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入し、室外側ガラスの中空層面側に遮熱高断熱特殊金属膜をコーティングしたものです。

この特殊金属膜は太陽光線のなかで、可視光線を最大限に透過させ、赤外線・紫外線を大幅にカットするのです。

夏のギラギラ照り付ける日差しや窓辺の不快な熱気をしっかりとカットしてくれます。普通の一枚の板ガラスに比べて約5倍もの日射熱をカットするパワーがあります。夏は太陽の熱を大きく反射するので冷房効果を高め、冬は高断熱性能を発揮し室内の暖かさを室外に逃がしにくくするので暖房効果の向上にも役立つのです。

結露抑制も期待できます。結露を抑制することで、アトピーの一因と言われるカビやダニの発生を抑えるので、健康な住空間を作り出す要素となります。

窓の断熱性に注目して快適な住まいが広がるようにしておきたいものです。

キッチン

6月 13th, 2020

家事を行う女性にとってキッチンは非常に重要な空間です。そこで自分に合ったキッチンスタイルを取り入れ、キッチンの居心地を良くし、家事をより効率よく行える環境を整えておきましょう。

我が家はI型の対面式キッチンです。キッチンの前には腰壁を設けておりセミオープンスタイルです。使い勝手の良くない吊り戸棚をなくし、コンロの前に設けられる壁を耐熱用のガラス張りにすることでLDKの一体感を損なうことなく、それでいてキッチンの気になる手元部分をしっかりと隠せるようにしたのです。この腰壁がとても活躍してくれます。お鍋やフライパン、食材や食器などで乱雑になっているキッチンがリビングから見られる心配がないので、見た目を損なうこともないですし、急な来客でもスムーズに対応できます。また、壁厚を利用してニッチを設けることもできます。キッチン側には調味料入れニッチを設けておけば、普段よく使用する調味料を並べてきちんと整理できます。ダイニング側にはマガジンラックのニッチやカップなどよく使用する食器を収納スペースとしてのニッチを設ければ、ダイニング部分もスッキリと片付けられます。そして、腰壁に沿うようにL型にカウンターを配します。キッチンで夕飯の支度をしながら、子どもがここでおやつを食べたり、家事の合間にちょっと腰を下ろして休憩したり、パソコンを見たりと便利なカウンターとなるのです。

また、キッチンに居心地の良さに大きく影響するのがパントリーの存在です。わずかな隙間でも無駄にせず、パントリーとして活用し調味料や食材をストックできるようにしておきましょう。