小屋裏収納

3月 11th, 2022

 屋根の下に生まれるデッドスペースを有効活用させて収納スペースとして有効活用させている家庭は多いです。2階の1/2未満のスペースであることと、天井高1.4m以下という条件を満たすことで、床面積に含まれず2階建てとして設計できるのです。
もっとたくさん収納できるスペースが欲しい!収納は欲しいけど居住スペースが狭くなってしまうのは避けたい!など収納への悩みは尽きません。この収納への悩みを解消するためにも屋根の下を上手に活用させるのです。ここには普段よく使用する物を収納しておくのではなく、普段使わないものをストックしておきます。ワンシーズンだけ使用する兜や雛人形、鯉のぼりにクリスマスツリーなどを整理しておくにはピッタリです。これらの収納場所に頭を悩ませている家庭も多いだけに、屋根の下を利用してこれらを整理しておくといいのです。
他には扇風機や石油ヒーターなどの電化製品、趣味道具をまとめて管理しておいたり、なかなか捨てられない思い出の品を保管しておくにも最適です。普段使わないものはこの小屋裏収納にストックしておき、居住スペースにものが散らからないようにしておきます。この小屋裏収納を設ける際には、ここへの行き来をどのように行うかということもしっかりと計画しておきましょう。
今までは急勾配のハシゴでの行き来がほとんどで、これでは安全性に欠けてしまいますし、物の出し入れもしにくく、次第に使わない収納スペースとなってしまうことが多いのです。そこで固定階段で行き来ができるように計画しておきます。これなら安全性がグンと高まりますし、物の出し入れもしやすいのです。
住まいに生まれるデッドスペースを無駄にせず、上手に有効活用させましょう。

壁の厚みを活用しよう

2月 14th, 2022

 壁の厚みを有効活用させていますか。最近では、壁の厚みを有効活用させて、飾り棚として利用したり、収納スペースとして利用する「ニッチ」が多く取り入れられています。
壁の厚みを有効活用させるので、デッドスペースを生まない住まいにもなりますし、スペースに影響しない点が人気の理由とも言えます。
しかし、建物の構造や工法によってはニッチを設けることができなかったり、設ける位置やサイズが限られてしまうことも多いのですが、有効に利用できる壁を上手に取り入れ、空間をよりオシャレに、また収納スペースの充実に繋げたいものです。
我が家の新居の玄関ホールにはお客様用のスリッパを収納する収納スペースを壁の厚みを利用して設けています。
今までは置き型のスリッパラックを設置していたのですが、広さに限りのあるスペースにこれがあると出入りの際に邪魔に感じてしまうことも多かったですし、いざ使用する時にはスリッパにホコリをかぶっているということも多かったのです。壁の厚みを利用してスリッパラックを設けたことで、玄関がスッキリとして出入りのスムーズさが増しています。
このスリッパラックの前にはミラー扉を設けているので、使用頻度の低いお客様用のスリッパにホコリをかぶる心配もありません。扉が鏡なので、家族が外出する前の身だしなみをチェックするには最適となっています。空間をあかるく、華やかにするには、ニッチの上部にダウンライトを埋め込み、ギャラリーのように趣味のものを飾るといいでしょう。
壁の厚みをさまざまな用途で有効活用させましょう。

外部収納

12月 14th, 2021

 家造りで大部分の人が収納を重視することと思います。この収納とは室内の収納ばかりが注目されてしまい、屋外で使用するもの、室内に収納しておくことができないものを収納する外部収納は忘れ去られてしまうことが多いのです。後から気づいて庭やカーポートスペースに慌てて物置を設置するというケースも少なくありません。収納への満足度を高めるにはこの外部収納においてもしっかりと計画しておかなければなりません。
私が住んでいる地域は冬の寒さが厳しく、冬はスタットレスタイヤが必須です。そこでこのタイヤを保管する場所が我が家には必須でした。そこで建物内に生まれるデッドスペースを利用して外部収納を計画しました。そうすることで庭やカーポートスペースを占領することがありませんし、何よりも住宅の外観をスッキリとさせることができるのです。素敵な住宅でも物置が目に入ると一気に生活感で溢れてしまいます。建物内に外部収納をビルトインさせることで見た目の印象を損なうことがなく、屋外で使用するものをきちんと整理整頓しておくことができます。
外から物の出し入れができるように勝手口を設け、しっかりと照明も設置しています。車から外部収納に、外部収納から車に物を移動させることもあるため、外部収納とカーポートの動線、そして通路幅をしっかりと考慮しました。スタットレスタイヤだけでなく、アウトドア用品、子ども達の屋外用おもちゃ、ガーデニング用品、お米の備蓄庫としても利用しています。外からの動線だけでなく、室内からの動線を確保しました。
室内からの動線があることで、日用品や掃除機など室内で使用するものも整理することができています。
このように外部収納においてもしっかりと計画し、収納への満足度を高めておきましょう。

広々洗面室

6月 8th, 2021

 家族の使用頻度が高く、多目的に利用される洗面室は、使い勝手が良く、家族みんなが利用しやすい空間にしておきたいものです。広さは1坪が一般的とされていましたが、最近では1坪以上の広々とした洗面室が設けられることが多いです。

広さに余裕があることで、3面鏡を2連使いにした広い洗面台を設置することができます。これなら家族が2、3人並んで同時に歯磨きを行うことができたりと、身支度がしやすくなります。身支度で追われる朝の時間帯は洗面台が混み合うことも多く、この不満を少しでも解消するためには広々洗面台が活躍するのです。特に身支度に時間のかかる女の子が多い家庭では活躍することでしょう。鏡の扉を開くと家族それぞれの収納スペースを設け、洗面周りをもので溢れさせないようにしておきます。洗面室には洗濯機を設置する家庭が多く、家事を行う上でも重要な空間です。天井に室内物干しを完備して、悪天候時や夜洗濯を行った場合でも衣類の干し場に困らないようにしておきます。洗濯機のある場所に室内物干しもあることで、洗濯物を洗う→干すという作業が同じ場所で行えて家事の効率も高まります。このように、洗面・洗濯・脱衣と多目的に利用される洗面室は、収納しておきたいものも多いです。

そこで壁一面を利用して洗面クローゼットを設けておきます。タオル類だけでなく、家族の下着や衣類、浴室の掃除道具やシャンプーなどのストックなど一か所にまとめて管理することで、利用のしやすさが高まります。下着があることで入浴の事前準備もラクに行えますし、衣類もそろえられていることで手洗いをすると同時にスムーズに部屋着に着替えられたり、身支度のスムーズさに繋がります。

洗面室にも注目した家造りを行い、暮らしやすさに繋げたいものですね。

ファミリークローゼット

5月 11th, 2020

 先日新居が完成した友人宅へ遊びに行きました。その友人宅で私が一番注目したのが、寝室と子ども部屋を繋ぐ形で設けられたファミリークローゼットです。二階に設けられたウォークスルークローゼットは、寝室からも、子ども部屋からも、そして廊下からも直接アクセスできるようになっていました。

兄弟姉妹、親子で衣類の貸し借りをする場合にもこのように一か所でまとめて衣類が管理されていると、貸し借りもしやすくなりますし。それぞれの個室にクローゼットを設ける必要がないのでスペースの節約にも繋がるのです。

二階のホール部分には洗面台を設けられていました。二階で歯磨きやヘアセットなど身支度が行えると同時に、衣類までスムーズに取り出し、着替えることができるので身支度のしやすさが高まるのです。

我が家にもこのファミリークローゼットを設けています。これは私の家事への不満を解消させるために設けました。今までは下着、子ども達の衣類、夫婦の衣類とそれぞれ別々のクローゼットに管理していましたが、まとめて一か所でこれらを管理することで、たたんだ洗濯物をスムーズにしまうことができます。しまうという作業が苦手だった私は、このファミリークローゼットを設けたことで苦手な家事を解消でき、毎日楽しく家事を行えています。

身支度や脱衣所として利用する洗面室の隣にファミリークローゼットを設けたので、入浴の事前準備も楽に行えますし、身支度もしやすいのです。

家族の衣類を一か所でまとめて整理できるファミリークローゼットを設けるのもいいと思います。

コンロ・シンクまわり 調味料や器具を絞る

4月 26th, 2020

調味料や調理器具を色々試すのは楽しいことです。ですからキッチンはそれらが増えて、気が付くと使いにくいキッチンになってしまっている事がしばしばです。でも、調味料や調理器具の数は、自分にとって必要なだけあれば良いのです。必要な物を探し回り、キッチンを行ったり来たりと動線が悪いと、料理も上達しません。

 現代の日本では、和食・洋食・中華・イタリアン・フレンチなど、世界中の料理が味わえますが、家庭で頻繁にあらゆる国の料理を作る人は、あまりいないでしょう。自分の得意分野を絞って、それに合わせて調理器具や調味料を用意すれば、キッチンに物が増えすぎないのではないでしょうか。得意分野を決めると、頻繁に作るようになるので、より美味しい料理が出来るようにもなり、不必要な物はあるのに、必要な物が無いという事もなくなります。

 料理を自分でするようになって、最低限用意する物は、鍋・ザル・ボウルが2個ずつ、まな板と包丁が1個ずつ位です。そこからスタートし、得意料理に合わせて、鍋はホーローが良いのか、圧力鍋が必要なのか、あるいは、生ものと野菜のまな板を分けたいので、もう一つ買おうか、フライ返しは無いと不便だ、菜箸は必需品だ、などと分かってくるので、必要な物を足していきます。実際の料理から出てきた必要なものですから、死蔵品にはなりません。

 調味料は、さ(砂糖)、し(塩)、す(酢)、せ(醤油・旧仮名遣いでせうゆ)、そ(味噌)が必需品で、油やコショーも必要ですが、その他得意料理に合わせて随時プラスします。全国の味噌を集めることや、世界中の塩を試したいなどという趣味は、優先させても良いでしょう。

使い勝手が良いキッチンにするために、物は厳選しましょう。

3COINS(スリーコインズ)のお勧めグッズ

4月 3rd, 2020

3COINS(スリーコインズ)の、おしゃれな収納お勧めグッズの紹介です。

★仕切りつきケース

 100円ショップにもありますが、3COINSは、おしゃれ度が違います。淡い紫、ピンク、オレンジなどを使ったカラフルなケースで、仕切りには不織布が使われているので、中身のボリュームにあわせられます。持ち手もあり、引き出しケースに仕切りとして入れてもよいでしょう。

★布貼りボックス

 しっかりとした作りです。テーブルの散らかったものをサッと入れて置いてあっても違和感がありません。カラーボックスや棚に並べて入れても良いでしょう。CDサイズとA4サイズがあり、折りたたむ事もできるので、予備として買っておいても良いです。

★吊り下げラック

 棚やカラーボックスなどで、上部に隙間があるとき、その空間を収納スペースにします。上の棚板に引っ掛けて使うスチールのカゴです。幅40cm、奥行き26cmのサイズはお得です。欲しいところに付けて、ラップ、タオル、雑誌、郵便物などを入れます。

★プラボックス

 蓋付きで、フレンチテイストの絵柄がエンボス加工されています。本来はコスメ収納用ですが、トイレでは衛生用品を、ダイニングでは除菌スプレーなどを入れ、キッチンでは各種洗剤などお手入れ用品を入れても良いでしょう。プラスチックなので、簡単に洗えます。

★畳めるソフトケース

 ちょっとおきたいものを片付けるのに便利です。手袋とニット帽、園バッグとスモック、良く使うおもちゃ、脱いだ部屋着、ストールとカーディガンなど、チョイ置きしてしまいそうな物を仕舞いましょう。  商品の入れ替えは頻繁のようなので、ピンと来たものに出会えたら、一期一会で買いましょう。

突っ張り棒を使った収納

2月 22nd, 2018

突っ張り棒とカーテンで目隠し
収納棚やスペースをキレイに片付けても気になる時は、突っ張り棒とカーテンを使って、目隠ししましょう。急な来客や片づけが面倒なとき、さっと隠せば、見た目スッキリです。突っ張り棒は100均で買えるし、カーテンの生地も何枚かあると、気分転換にもなります。紙類がちらばりやすいプリンタの目隠しや、子供の本棚など、便利です。

タオルの収納
タオルの収納は、場所を取ります。デッドスペースを有効利用して収納しましょう。洗濯機の横の面に、100均で売っている両側に吸盤がついている突っ張り棒を縦に2本並べ、タオルをクルクル巻いて収納します。タオルは下から順番に取っていき、洗濯した物は上に積んでいくと、うまく循環します。

スプレー式洗剤のレバーを引っ掛ける
お風呂、トイレなどのお掃除用のスプレー式洗剤は、突っ張り棒1本に引っ掛ければ、すぐ手にとってつかえ、しまうのも簡単です。使う場所でなくても、ストックを収納する場合も、床の場所をとらず、一目で分かるので、補充も便利です。

トイレットペーパーを置く
トイレの扉の上に突っ張り棒1本を設置して、トイレットペーパーを載せます。2段になっても落ちません。ぱっと開いた時に視野に入らず、補充が楽で、残量が一目で分かり、香りつきのペーパーだと、芳香剤代わりにもなります。

レンジの上に
レンジの上にスペースがあれば、突っ張り棒2本を使い、オーブンの板と100円ショップの箱を並べ、オーブン板の上にミトン、箱の中に、レンジのラップ替わりのプラのフタを置いています。ただし、レンジによって熱が放出されるので、空けなければいけない寸法を、説明書で確認しましょう。

ストレスフリーなランドリー収納

10月 15th, 2017

洗濯機を置いた場所の予備スペースはそれぞれ違うので、スペースに合わせてラックの幅や高さ、棚板の位置を調整できる組立式のラックが便利です。

金属製ラック・・・ステンレス製なら、汚れに強く耐久性があります。洗濯機の奥行きよりも浅い45cm以下を目安に選びます。奥行きがありすぎると、前後に収納するようになってしまい、奥のモノは使わずじまいになる可能性があります。

木製の組み立てラック・・・木製の柱に棚板を組み合わせるラックは、メタル製に比べて安価で軽量です。棚板の奥行きを45cm以下にして、ホームセンターで必要寸法にカットしてもらい、タテの柱に刻まれた溝に棚板を差し込んでネジで留めます。洗濯機置き場の寸法を測り、ホームセンターで相談すると良いです。

棚受け金物と棚板の組み合わせ・・・洗濯機の正面奥の壁と脇の壁を使って、棚板をもうける方法です。ホームセンターで棚受け金物と、必要寸法でカットしてもらった棚板を壁に取りつけるのですが、その際に壁の状態をあらかじめ確認します。金物をネジ留めするので、壁の下地がない部分にはアンカーと呼ばれるパーツを使うことになり、これもホームセンターで相談しましょう。

プレーンなラックを使いこなす

カゴやボックスを利用する・・・ピンチのような細かい物、何本かある衣料用洗剤、洗濯ネットなどを種類別に仕分けられるカゴやボックスを使います。天然素材のバスケット、プラスチックケース、アルミやステンレスのコンテナなどを目的に合わせて使います。

吊り下げる・・・洗濯ハンガーやピンチハンガーのように、吊り下げたほうが良い物は、S字フックを使ったり、ハンガーパイプを取りつけたりします。

美しい玄関を目指して

6月 21st, 2017

玄関は住まいの顔でもあり、第一印象を決める非常に重要な空間です。それだけにどこよりも美しい空間が求められます。我が家はそれを実現するために玄関の動線を2つに分けました。メインの玄関の横には、収納力のあるシューズクロークを設けました。このシューズクロークを家族用の玄関としても利用できるようにしました。

シューズクロークの収納力を高めたことで、メインの玄関部分には靴箱など余計なものが一切必要なく、スッキリと広々とした空間が広がっています。家族みんなの靴を大容量に収納できるだけでなく、土間収納スペースも確保しました。ここにはベビーカーや三輪車、買い物カートやゴルフバック、レジャー用品やアウトドア用品など屋外で使用する物をしっかりと収納できています。これらは室内に収納しておくことができませんし、屋外で使用して汚れていてもそのままサッとここにしまうことができるのでとても便利です。大きさのあるものもスッポリと収められるのでメインの玄関部分に物が置きっぱなしになることを避けられているのです。

家族用の玄関で屋外で使用した物を片付け、履いていた靴をしまい、そのままスムーズな動線で室内へ入れるようにしたことで、まだ小さな子どもでも物や靴をしまうという習慣が自然と身に付いてきました。収納を設ける際には収納量や出し入れのしやすさが大事なのですが、それに加え動線にも配慮することが大事なのだと実感しています。行き止まりのシューズクロークだとつい「しまう」という作業が後回しになってしまいがちなだけに動線のスムーズさは大事なのです。我が家はこれで美しい玄関を保つことができています。