ママの居場所

4月 9th, 2022

 子育て真っ最中のママ達は、日々家事や育児に追われて慌ただしく過ごしています。それに加え、外で仕事をしているママ達も大勢います。毎日慌ただしく過ごすママ達にとって自宅でホッとできる場所があると嬉しいものです。
そこでキッチンからより近い場所にママの居場所となるママスペースを設けておきます。キッチンからより近い場所に設けることで、家事の合間の時間をより有効活用させることができます。家事の合間にちょっと腰を下ろして休憩することもできますし、コーヒーを飲みながらママ個人の時間を大切にすることもできるのです。
一体感のあるLDKの一角に設けられたママスペースは、リビングで過ごす子ども達の様子もしっかりと目が行き届き、安心して自分の時間と向き合うことができるのです。ママの憩いの場として活躍するだけでなく、ママのワークスペースとしても活躍してくれます。ママの行う家事は立って行うものばかりではなく、家計簿をつけたり、裁縫をしたり、スケジュール管理や宿題のチェックなど座って行う作業も多いです。
これらの作業を誰にも邪魔されることなくスムーズに行えるのでとっても便利なのです。パソコンを使用したり、スマホなどを充電することを考慮してカウンター上部にはコンセントを設けておき、ノートパソコンや書類、裁縫道具などをきちんと整理できるように収納スペースもしっかりと確保しておきます。
キッチンで野菜やお肉を煮込んでいるわずかな時間でも、ママスペースで別のデスクワークを行うこともでき、家事の同時進行もしやすくなるのです。
自分だけの居場所があることで、ホッとでき、心身ともにリラックスでき、明日への原動力に繋がるのです。

小屋裏収納

3月 11th, 2022

 屋根の下に生まれるデッドスペースを有効活用させて収納スペースとして有効活用させている家庭は多いです。2階の1/2未満のスペースであることと、天井高1.4m以下という条件を満たすことで、床面積に含まれず2階建てとして設計できるのです。
もっとたくさん収納できるスペースが欲しい!収納は欲しいけど居住スペースが狭くなってしまうのは避けたい!など収納への悩みは尽きません。この収納への悩みを解消するためにも屋根の下を上手に活用させるのです。ここには普段よく使用する物を収納しておくのではなく、普段使わないものをストックしておきます。ワンシーズンだけ使用する兜や雛人形、鯉のぼりにクリスマスツリーなどを整理しておくにはピッタリです。これらの収納場所に頭を悩ませている家庭も多いだけに、屋根の下を利用してこれらを整理しておくといいのです。
他には扇風機や石油ヒーターなどの電化製品、趣味道具をまとめて管理しておいたり、なかなか捨てられない思い出の品を保管しておくにも最適です。普段使わないものはこの小屋裏収納にストックしておき、居住スペースにものが散らからないようにしておきます。この小屋裏収納を設ける際には、ここへの行き来をどのように行うかということもしっかりと計画しておきましょう。
今までは急勾配のハシゴでの行き来がほとんどで、これでは安全性に欠けてしまいますし、物の出し入れもしにくく、次第に使わない収納スペースとなってしまうことが多いのです。そこで固定階段で行き来ができるように計画しておきます。これなら安全性がグンと高まりますし、物の出し入れもしやすいのです。
住まいに生まれるデッドスペースを無駄にせず、上手に有効活用させましょう。

外部収納

12月 14th, 2021

 家造りで大部分の人が収納を重視することと思います。この収納とは室内の収納ばかりが注目されてしまい、屋外で使用するもの、室内に収納しておくことができないものを収納する外部収納は忘れ去られてしまうことが多いのです。後から気づいて庭やカーポートスペースに慌てて物置を設置するというケースも少なくありません。収納への満足度を高めるにはこの外部収納においてもしっかりと計画しておかなければなりません。
私が住んでいる地域は冬の寒さが厳しく、冬はスタットレスタイヤが必須です。そこでこのタイヤを保管する場所が我が家には必須でした。そこで建物内に生まれるデッドスペースを利用して外部収納を計画しました。そうすることで庭やカーポートスペースを占領することがありませんし、何よりも住宅の外観をスッキリとさせることができるのです。素敵な住宅でも物置が目に入ると一気に生活感で溢れてしまいます。建物内に外部収納をビルトインさせることで見た目の印象を損なうことがなく、屋外で使用するものをきちんと整理整頓しておくことができます。
外から物の出し入れができるように勝手口を設け、しっかりと照明も設置しています。車から外部収納に、外部収納から車に物を移動させることもあるため、外部収納とカーポートの動線、そして通路幅をしっかりと考慮しました。スタットレスタイヤだけでなく、アウトドア用品、子ども達の屋外用おもちゃ、ガーデニング用品、お米の備蓄庫としても利用しています。外からの動線だけでなく、室内からの動線を確保しました。
室内からの動線があることで、日用品や掃除機など室内で使用するものも整理することができています。
このように外部収納においてもしっかりと計画し、収納への満足度を高めておきましょう。

和室

9月 3rd, 2021

 住宅の洋風化が進む中、和室が一室も設けられていない住まいも珍しいことではなくなってきました。
以前は、玄関近くに独立型の和室が設けられていました。客間として利用したり、親戚などが泊まりに来た時の宿泊部屋として活躍していたのです。リビングからのテレビの音や喋り声を気にすることなく、ゆったりとくつろいでもらうことができますし、トイレも気にすることなく利用できます。
しかし、最近ではリビング延長型の和室が設けられることが多いです。リビング延長型にすることで、リビングを広く見せることができますし、リビングの延長として和室を多目的に利用しやすくなります。普段は建具で仕切らずオープンにしておき、普段使いしやすい和室にしておくのです。畳を琉球畳にして和のふんいきを抑えることで、リビングと開け放っても違和感がなく、むしろこの畳がいいアクセントとなってくれるのです。建具で仕切れば和室を個室として利用することもでき、宿泊部屋高齢になった時の夫婦の寝室としてなど利用させることができるのです。我が家のリビングの延長線上に小上がりスタイルの和室を設けました。腰掛にちょうどいい高さの小上がりスタイルの和室は、家事の合間などちょっと腰を下ろしたい時にベンチ代わりとして利用でき便利です。建具で仕切らなくても、高さがあることで空間に立体感が生まれ、空間のメリハリが生まれるのです。異なるテイストの空間が隣接しても互いの空間に違和感を与えません。畳の下のデッドスペースを利用して引き出し収納を設けることもできています。今や和室は暮らしに合った空間でなければならないのです。

二階リビング

3月 12th, 2021

 暮らしの中心となるリビングは一階に設けられることが多いです。しかし、リビングを二階に設けることで得られるメリットもあります。

一番のメリットは、リビングが明るく、日当たりがよくなることです。家族が長時間共に過ごすリビングは、どの空間よりも居心地を良くしておきたいものです。寝ている時間を除き、過ごす場所と言っても過言ではないだけに、明るく、開放感溢れた空間が求められます。そして、プライバシー性の高いリビングにすることができます。

リビングが一階の場合、窓を開けると道路を行き来する人の視線や近隣住民の視線が気になるということも多いです。カーテンを閉めっぱなしの生活をしいられてしまうのです。二階リビングにすることでこれらの気になる視線を遮り、カーテンを使うのを最低限にすることができます。また、窓を設ける際には、隣接する住宅と窓の位置が合わないように配慮することで視線の気にならないプライベート感溢れる空間が得られるのです。

天井も高くすることができます。リビングの家には屋根しかないので、屋根の形状を調整することで天井の高さを高くしたり、屋根に合わせた勾配天井にすることができます。天井高さの自由度が高いのです。天井が高いことでより広々と開放感溢れる空間となります。また、この天井高を活かしてロフトを設けることも可能です。このような魅力がある一方で、外出時や帰宅時、ゴミ出しや来客時など階段の上り下りをしなければならず、若い時はいいのですが、妊娠時や高齢になるとこの階段の上り下りが体に大きな負担となります。

暮らしの中心をどこに設けるかをしっかりと計画しておきましょう。

広々洗面室

9月 3rd, 2020

洗面室の広さは1坪が一般的でした。しかし、最近では1坪以上の広さに余裕のある洗面室が設けられています。

家族みんなの使用頻度が高い空間であること、洗面・脱衣・洗濯と多目的に利用する空間であることから広さに余裕のある洗面室を設け、利用のしやすい空間を希望する人が増えているのです。

また、家事を行う空間としても重要であるため主婦にとっても注目しなければならない場所の一つなのです。まず、広々とした洗面室であれば三面鏡を二連づかいにした広い洗面台を設けることができます。広々とした洗面台は、家族が2、3人並んで同時に歯磨きをしたり、身支度を行ったりすることができるので、ばたばたする朝の時間帯にはかなり助かります。身支度に時間のかかる女の子が多い家庭では広々とした洗面台は活躍します。洗面室は多目的に利用されることから、これらに付随する物も多く、収納スペースが求められます。

物で溢れた洗面室は、生活感で溢れてしまい利用のしにくさに繋がります。そこで壁一面を利用して洗面クローゼットを設けておきます。床から天井まで余すとこなく収納スペースとして利用すれば収納力が高まります。タオル類だけでなく、家族の下着や部屋着、パジャマなどもしっかりと収められ入浴の事前準備もスムーズになります。洗濯用洗剤やハンガーなどの洗濯関連用品、浴室掃除道具、シャンプーなどのストックなどまとめて一か所で整理できる収納スペースがあると助かります。天井には室内物干しを設けておけば、悪天候時や夜洗濯を行った場合でも洗濯物干し場に困らず毎日の家事が円滑に進められるのです。

暮らしやすさに影響する洗面室だけに、間取りや広さ、収納と様々な角度から計画しましょう。

空間のメリハリ

8月 7th, 2020

 最近では間仕切りや建具をできるだけ設けず、空間の繋がりを大事にした空間造りが多く取り入れられています。そのため廊下のない住まいが注目されています。それは、廊下を設けることで細分化されるからです。廊下スペース分、居住スペースを広く確保でき空間を有効活用することができますし、収納スペースの充実に繋げることができます。

このように横の空間の繋がりを大事にすることもいいのですが、併せて注目しなければいけないのが空間のメリハリです。壁や間仕切りが全くなくなってしまうと空間が間延びして、空間のメリハリが損なわれてしまいます。そこで、視線を抜けさせつつも空間のメリハリをしっかりとつけ、居心地の良さを高めましょう。程よい高さの腰壁を設けたり、アーチ状の垂れ壁を取り入れるのです。このような壁があることでそれぞれの空間に独立性が生まれ、空間のメリハリが生まれます。このような壁を設けるほかに、床に高低差をつけて空間を縦に繋げて立体感を出す方法もあります。例えば、最近では一体感のあるLDKに隣接する形で和室が設けられることが多いです。この和室に高さを設けて小上がりにすることで洋風LDKと畳の和室が隣接していても互いの空間に違和感を与えません。建具で仕切らなくて床の高低差があることで空間のメリハリが得られるのです。

また、家族団らんの場であるリビングをダウンフロアにするのもいいでしょう。天井が高くなることで広さや開放感がプラスされますし、ダウンフロアにすることで適度なこもり感が得られ居心地の良さも高まります。

このように空間のメリハリにも注意して横の繋がりと縦の繋がりを意識しましょう。

キッチン

6月 13th, 2020

家事を行う女性にとってキッチンは非常に重要な空間です。そこで自分に合ったキッチンスタイルを取り入れ、キッチンの居心地を良くし、家事をより効率よく行える環境を整えておきましょう。

我が家はI型の対面式キッチンです。キッチンの前には腰壁を設けておりセミオープンスタイルです。使い勝手の良くない吊り戸棚をなくし、コンロの前に設けられる壁を耐熱用のガラス張りにすることでLDKの一体感を損なうことなく、それでいてキッチンの気になる手元部分をしっかりと隠せるようにしたのです。この腰壁がとても活躍してくれます。お鍋やフライパン、食材や食器などで乱雑になっているキッチンがリビングから見られる心配がないので、見た目を損なうこともないですし、急な来客でもスムーズに対応できます。また、壁厚を利用してニッチを設けることもできます。キッチン側には調味料入れニッチを設けておけば、普段よく使用する調味料を並べてきちんと整理できます。ダイニング側にはマガジンラックのニッチやカップなどよく使用する食器を収納スペースとしてのニッチを設ければ、ダイニング部分もスッキリと片付けられます。そして、腰壁に沿うようにL型にカウンターを配します。キッチンで夕飯の支度をしながら、子どもがここでおやつを食べたり、家事の合間にちょっと腰を下ろして休憩したり、パソコンを見たりと便利なカウンターとなるのです。

また、キッチンに居心地の良さに大きく影響するのがパントリーの存在です。わずかな隙間でも無駄にせず、パントリーとして活用し調味料や食材をストックできるようにしておきましょう。

ファミリークローゼット

5月 11th, 2020

 先日新居が完成した友人宅へ遊びに行きました。その友人宅で私が一番注目したのが、寝室と子ども部屋を繋ぐ形で設けられたファミリークローゼットです。二階に設けられたウォークスルークローゼットは、寝室からも、子ども部屋からも、そして廊下からも直接アクセスできるようになっていました。

兄弟姉妹、親子で衣類の貸し借りをする場合にもこのように一か所でまとめて衣類が管理されていると、貸し借りもしやすくなりますし。それぞれの個室にクローゼットを設ける必要がないのでスペースの節約にも繋がるのです。

二階のホール部分には洗面台を設けられていました。二階で歯磨きやヘアセットなど身支度が行えると同時に、衣類までスムーズに取り出し、着替えることができるので身支度のしやすさが高まるのです。

我が家にもこのファミリークローゼットを設けています。これは私の家事への不満を解消させるために設けました。今までは下着、子ども達の衣類、夫婦の衣類とそれぞれ別々のクローゼットに管理していましたが、まとめて一か所でこれらを管理することで、たたんだ洗濯物をスムーズにしまうことができます。しまうという作業が苦手だった私は、このファミリークローゼットを設けたことで苦手な家事を解消でき、毎日楽しく家事を行えています。

身支度や脱衣所として利用する洗面室の隣にファミリークローゼットを設けたので、入浴の事前準備も楽に行えますし、身支度もしやすいのです。

家族の衣類を一か所でまとめて整理できるファミリークローゼットを設けるのもいいと思います。

可動間仕切り収納

2月 24th, 2020

 我が家の子ども部屋に設けたクローゼットは、動く仕掛けになっており、間仕切りの役目を果たしてくれながらも収納機能を兼ね備えたものを取り入れたのです。これを採用したのは、子ども部屋は子どもの成長によって空間に求められることが変化してくるからです。この変化に対応できる空間造りを行うには、この可動間仕切り収納はピッタリなのです。

そこで個室の子ども部屋を設けるのではなく、広々としたワンルームの子ども部屋を設けました。このワンルームが将来的には二つの個室となります。そのためあらかじめ出入りするドア、窓、コンセント、照明など二部屋分設けておきました。このように環境を整えておけば、個室に区切る際には大掛かりなリフォームは一切必要なくなります。幼少期は、個室を必要とせず、広々とした空間で走り回って遊んだり、おもちゃをたくさん並べられるスペースが求められます。この時期は壁に沿わせるようにこの可動間仕切り収納を設置しておけば広々とした空間が確保できます。小学校高学年になってくると今までのように兄弟姉妹の繋がりを感じることができながらも、自分だけのプライベートな空間も欲しくなるものです。そこで可動間仕切り収納を半分だけ部屋の中央へと移動させます。このようにすることで空間の繋がりを感じながらもプライベートな空間を手に入れられます。中学・高校生頃になると個室を求めます。残りの可動間仕切り収納を移動させ空間を完全に区切るのです。このようにすれば2つの個室が得られます。女性一人でも簡単に移動させることができ、天井の高さに合わせてオーダーメイドできます。子ども部屋にはこれを取り入れ、「今」にピッタリの空間造りを行ってみてはいかがでしょうか。